藤岡市にある築37 年のご実家を、ショールームへと改装した照光産業さんにお話しを伺いました。
木材を取り扱う職人が、ひとつひとつ手作業で仕上げる木やレジンの仕上がりは心のこもった商品を生み出します。そんな商品を陳列し、見て触れる場所を作りました。
今回はその軌跡についてインタビューしました。

リフォームのきっかけと目的
──リフォームをされたきっかけについて教えてください。
『ホームページだけでは伝わらない。実物を見てもらいたかった。』
Kさん:もともと私たちは、一枚板のテーブルを中心に、加工・制作・販売を行っていました。
ただ、長年の課題は「製品を見せる場所がない」こと。ホームページでの販売はできても、私たちの“手仕事”を感じてもらうことができませんでした。「自分たちがどんなものづくりをしているか、もっと多くの人に知ってもらいたい」そんな想いから、店舗づくりを決意しました。ちょうど、以前住んでいた自宅が空いていたタイミングで、「ここを展示スペースにできたら」とリフォームを決めました。

信頼できる相手を探して
──スタイルラボを選んだ決め手は何でしたか?
『補助金対応も“面倒くさい”と言われて…』
Kさん:最初は、近隣の建設会社や設計事務所に相談しました。
補助金を活用したいという希望を伝えたところ、「それは面倒くさいですよね」と敬遠され、半年ほど進まないまま途方に暮れていました。
「どうしようか」と思った時、頭に浮かんだのがスタイルさんでした。以前からつながりがあり、まず何より人として信頼できる。「補助金も大丈夫ですよ」と気持ちよく引き受けてくれたことで、一気に話が進みました。最終的にスタイルさんに決めた理由は、「この人なら任せられると思ったから。」プランや金額の比較は一切していません。“人が嫌がる仕事も引き受けてくれる”という安心感が決め手でした。

「暮らしを感じる空間を」
──設計に関しては、どのような打ち合わせをしましたか?
Kさん:設計は、“お客様が実際に生活しているような空間”をテーマに依頼しました。中心にはダイニングテーブルを据え、実際に料理や団らんが生まれるような雰囲気を目指しました。「キッチンも導入して、生活をリアルに感じられる展示空間にしてほしい」。そして、ターゲットである30代のお客様に合わせて、デザインは“今風で、かっこよく”。あえて細かい指示はせず、設計士さんの感性に任せました。


最大のこだわりは「ギャップ」
──こだわったポイントは?
『外観はそのまま、中に入ると別世界。』
店舗の最大のこだわりは、外と中のギャップです。外観はあえて何もいじらず、「ここは何だろう?」と感じさせる控えめな印象に。
一歩足を踏み入れると、そこには木の温もりと洗練された空間が広がります。また、荒木(素材)と製品(完成品)を行き来できる構成にしたことで、お客様が“素材から仕上がりまで”をリアルに確認できるようになりました。
Kさん:荒木も製品も、どちらも売りやすくなりました。オーダーメイドの楽しさを実感してもらえるようになったんです。
さらに、隣接する倉庫との動線を確保したことで、展示から制作へ、自然な流れで案内できるようになりました。


リフォームの最大の成果
──リフォームして何か変化はありましたか?
『従業員全員でつくった店舗』
Kさん:今回のリフォームでは、女性従業員も含め、スタッフ全員が解体や塗装に参加しました。自分たちで手を動かしたことで、“自分たちが作ったものを売る”という意識が芽生えました。その結果、販売への意欲も大きく変化し、事務中心だったスタッフがブログやInstagramで情報発信を始め、お客様との会話を楽しむようになりました。販売が“仕事”ではなく、“やりがい”に変わった瞬間でしたね。数字以上に、社員全体のモチベーションが上がったことが最大の成果だと感じています。

──スタイルラボにリフォームを任せた率直な感想は?
『トータルで任せられる安心感。』
Kさん:ライトや小物までトータルにコーディネートしてくれたのが本当に良かったです。お客様のことを第一に考えて、販売方法までレクチャーしてくれたのもありがたかったです。トイレの費用が想定よりかかったことや、大きな家具搬入時の動線など、小さな課題は残りましたが、それ以上に“頼んでよかった”という満足感が強く残っています。



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