今回インタビューさせていただいたのは、伊勢崎市太田町にオープンしたKuu美容室の峯島さんにお話を伺いました。
地元密着型の美容室としてどのような思いでこの場所を選び、店舗を作り上げたのか、その裏側に迫ります。
美容師として独立を目指した挑戦の軌跡
記者: まず、美容室を独立して開業しようと思ったきっかけを教えていただけますか?
Aさん: 美容学校を卒業して、11年間同じ美容室で働いていました。その中で、5年間は店長も務めさせてもらい、自分のお客様も増えてきたので、「そろそろ自分のお店を持ちたい」と思うようになったんです。ずっと独立を夢見ていたので、一歩踏み出すタイミングかなと。
記者: お店の物件選びはどうでしたか?
Aさん: 物件探しはかなり時間がかかりましたね。1年くらい前から探し始めて、4件ほど見ました。その中で一番最初に見た戸建て物件が条件的には良かったんですが、改装費用が高額になることや時期が合わなかったこともあり、断念しました。その後、不動産屋さんが別の物件を紹介してくれて、ここに決めたんです。
記者: この場所に決めた理由は何だったのでしょうか?
Aさん: 家賃が予算内で収まったことや、天井が高く窓も大きいという点ですね。11坪という限られた空間ですが、広く感じられる開放感のある設計ができると思いました。
記者:STYLE LABOに依頼したきっかけは?
Aさん:設計士の間宮さんとは以前からの知り合いで、物件から一緒に探してもらったり、美容室の設計を経験している信頼感があったのでお願いしました。
円がつなぐデザインコンセプト
記者: 店舗のコンセプトやデザインに関してこだわったポイントは?
Aさん: まず「円(えん)」というテーマが大きな軸でした。「縁」で人と人がつながり、ここを訪れるお客様や設計をしてくれる方々との出会いが重なってできた場所です。そして「円」という形も、空間全体に取り入れたいと思いました。お客様がリラックスできる非日常的な空間を目指しました。
記者: 実際に設計が進む中で、どのような打ち合わせを?
Aさん: STYLE LABOさんにたくさん提案していただきました。自分の希望を伝えつつも、選択肢を絞ってもらう形にしたんです。優柔不断な性格なので、複数の選択肢を提示してもらうのがとても助かりました。お互いの感性も合っていたので、スムーズに進められました。
オープンしてからの反響
記者: オープンしてみて、お客様や自分自身の感想はいかがですか?
Aさん: お客様からは「広く感じる」「居心地が良い」との声をいただいています。また、木材とゴールドの組み合わせが気に入ったというお声もあり、嬉しいです。自分自身も最初は新しい店舗を汚さないように気を使っていましたが、今は慣れてきて、毎日ここで働くのが楽しいですね。
設計士への信頼と要望
記者: STYLE LABOに依頼して良かった点は?
Aさん: 感性が合っていたのが一番大きいですね。私が気づかない細かい部分まで配慮して設計してくれました。「ここはこうしたほうがいい」としっかり提案してくれるので、建築的にもアドバイスをくたので、安心感がありました。
記者: 最後に、今後のお店の目標を教えてください。
Aさん: リピーターが多いお店なので、10年後、20年後も同じお客様がこの空間の変化を楽しんでもらえるようなお店にしていきたいです。植物の成長や真鍮が錆びてくる様子、木材の経年変化を見て、ここでの時間を感じてもらえる場所にしたいですね。
小さな美容室から広がる大きな「円」。
これからも地域の方々に愛される美容室として、Kuu美容室の未来が楽しみです。