こんにちは。
いつもSTYLE LABOブログをご覧いただきありがとうございます。
今回は、店舗スタッフSさんが、おばあ様の椅子を修理依頼されました。
その時の経緯や、思いをご紹介させていただきます。
おばあちゃんの椅子×繋ぐ想い
家族の洋服を、蛇の目ミシンでつくるときに使っていたミシン用の椅子。
背もたれがなど余分なパーツがなく、横からも出入りがしやすいカタチ。
お裁縫中の急な来客や、子守りをしながら家事をこなした毎日に寄り添った椅子だったそう。
おばあちゃんと長年寄り添った椅子は、直しながら補強しながら、年月を感じる深い木の色味を残して、張地がボロボロに。
今では高いところに上るときに使う踏み台として奥の部屋にひっそりと隠れてしまっていた…。
私が一人暮らしをするためにあくせくと家中を探している時、ふと目についたミシン椅子。家族と離れてしまうのが寂しくて、何か家族とつながりのあるものを一緒に連れていけたらなぁ。
そんな思いで「この椅子使ってないなら直してもらってもいい?」そう声をかけたのがきっかけで、おばあちゃんから引き継いで使わせてもらうことに。
もともと新しいものよりも、使い手の暮らしや思いを引き継いで紡いでいく”古道具”や”ヴィンテージ”好きだったこともあり、前から興味のあったSTYLE LABOに修理を依頼。
壊れたものを直してモノを大切に使い続けていく楽しさと、生活の中で一番使用する回数の多い椅子は、家族の中で一番仲の良いおばあちゃんを思い出すきっかけに。
替えの張地はかねてからの憧れだった、「ミナペルホネン タンバリン」の生地を使用し深みのある木の色を合うことと、何よりも自分がおばあちゃんになっても使い続けられる飽きのこない色を選択。
修理ってなんとなく6か月くらいかかるイメージでしたが、
修理をSTYLE LABOお願いしてから、修理を経て手元に戻ってくるまで1か月ほどですぐに完成。仕上がりもすごく綺麗でボロボロだった面影はどこへやら。
家族にお披露目会をしておばあちゃんからも「綺麗に蘇って嬉しい」と言ってもらえて私もなんだか得意げに。
新しいモノに価値があるように、
1つのモノを大切に手をかけて使い続けていく古いモノにも価値があることを
STYLE LABOを通して皆さんに知ってもらうきっかけになるといいなぁと思っています。
スタッフSさん、ありがとうございました。
使い手の暮らしや思いを引き継いで紡いでいく、LABOの修理でした。
今回、この修理で、
壊れたものを直してモノを大切に使い続けていく楽しさと、
日々の生活の中で家族を思い出すきっかけになる椅子を修理できたこと、
とても素敵だな、と思います。
STYLE LABOでは、長く使える家具をご提案すると共に、家具の修理や修繕も 承っております。
主に傷の修復や塗装の仕上げ直し、椅子の張り替えや脚の 長さカットなども行っています。
お使いの家具のことでお困りのことがござ いましたら、ぜひお気軽にご相談ください。
そして、8/26㈰LABO DABO WORKSにて、ミナペルホネンの生地を使ったワークショップがございます。
ご興味ありましたら、ぜひ!